私も[イングリッシュローズのすべて]という本に出会うまで知らなかったのですがバラの新品種が出来るにはおよそ8年かかります。
デビット・オースチン・ローゼズ社の場合ですが・・・・そのプロセスを紹介します!!
(1)4~7月に交配プログラムに従って母種の雌しべに父種の花粉を筆でつけて受粉させますこれを交配と言います、受粉に成功して10月実が膨らみ赤く色づき熟したらタネを取り出す、1個から約20粒とれます、およそ50万個のタネをとり冷蔵庫で保管します。
(2)1月、50万粒の種まきをし発芽したら1本ずつ移植する。
(3)2年目5~7月、花の美しさだけで選ぶ第一次選抜で15000株を選び6~7月にその15000株を掘り上げて台木の植えられた畑で台木に芽接ぎをする。日本はノイバラに接ぐがイギリスではロサ・ラクサに接ぎます、1~2月に接いだ芽から上の台木を切りとります。
(4)3年目~8年目、この最終ステージで色んなテスト(耐病虫性等はもちろんのこと色々な項目がチェックされます)そして3年目で5000種、4年目で2500種、5年目で150種、6年目で20種、7年目で12種にしぼられます。
特に最終階段の審査は厳しく、条件の悪い土に密に植えて、肥料、水、薬剤散布、花がら摘みを一切行わず、株にストレスを与え、その中で美しく咲くのが新品種として6種選抜されるのです。
2013年度のデビット・オースチン・ローゼス社の最新品種は4種しかありませんでした、と言うことは50万粒の種から8年の歳月をかけて最終審査まで残ったのは上記の4種しかなかったということです。John